開館25周年記念 全館コレクション展 「これらの時間についての夢」

開館25周年記念 全館コレクション展
「これらの時間についての夢」

2022年9月25日[日]~ 2023年1月15日[日]

本展覧会は、25周年を迎えた当館の歴史をまとめた年譜と共に、準備室時代の資料などを展示する空間から始まります。続く展示室Ⅰでは、残された資料を基に、1997年の第1回コレクション展の再現を行います。図鑑の1ページのように、作品を見るために純化されたホワイトキューブにおける再現展示は、さながら25年前へのタイムスリップとなることでしょう。
続いて来場者が目にするのは、「時間」という目に見えないものに色と形を与えることで、時計やカレンダーとなったデザイン作品です。風景画を中心としたコーナーでは、山並みなど不変的な光景を捉えた作品群が一堂に会します。さらに、本展は、世界が戦争の恐怖に包まれた1919-1943年の25年間に制作された日本とドイツの作品群を集めたコーナー、当館のコレクションの代表的な作家であるマルク・シャガールの生涯を追う特集へと続きます。
さて、上記の当館の歩みとコレクション作品の紹介が、当館の「これまで」であるとしたら、「これから」を見せるのは、3名の招聘アーティストの作品です。大巻伸嗣は、その代表作の1つ、岩絵具によって花々を描き出す作品『Echoes-Infinity』シリーズの新作を制作します。大巻はこのシリーズで、花柄や伝統的な文様を用いて、私たちの文化や記憶を鮮やかに描き出し、それらを見つめなおす空間を作り出してきました。今回外光が差し込む吹き抜けのホールに現われる新作は、美術館のある森と調和し、美しく詩的な考察へと鑑賞者を誘います。髙橋銑は、美術作品の保存と活用のジレンマを鋭く提示し話題となった映像作品《二羽のウサギ》に加え、当館での下見から着想した写真の新作を手掛けます。力石咲は、これまでベンチ、建物、樹木などを色鮮やかな毛糸で編み包む作品を発表してきました。今回は、編む行為によってつなぐというテーマを深化させ、糸をほどく事に意味を持たせる新作を構想しています。彼/彼女たちの作品は、コレクションや宇都宮美術館の歴史に新たな視点をもたらし、鑑賞者を美術作品と時間をめぐる深い思索へと導くこととなるでしょう。

開館時間 午前9時30分 ~ 午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休館日 毎週月曜日(祝休日は開館)、10月11日[火]、11月4日[金]、11月14日[月]~ 18日[金]・12月29日[木]~1月3日[火]・1月10日[火]
※ただし10月10日[月・祝]、1月9日[月・祝]は開館
観覧料
一般 1,000円(800円)
大学生・高校生 800円(640円)
中学生・小学生 600円(480円)

※( )は20名以上の団体料金
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けている方とその介護者(1名)は無料。
※宇都宮市在学または在住の高校生以下は無料。宮っ子の誓いカードまたは学生証をご提示ください。
※毎月第3日曜日(10月16日、11月20日、12月18日)は「家庭の日」です。高校生以下の方を含むご家族で来館された場合、企画展観覧料が一般・大学生は半額、高校生以下は無料となります。11月3日「文化の日」(宇都宮市民は無料)
※事前申込制(時間指定)のお知らせ 申込方法は追ってホームページに掲載します。

主催 宇都宮美術館
関連イヴェント 講演会「コレクションを魅せる!テーマ展示の今日的な課題と可能性」
2022年10月15日[土] 午後2時~4時 ※事前申込制
担当学芸員による見どころガイド
2022年12月3日[土]、10日[土]、17日[土]、24日[土] 午後2時~3時
次回企画展 同時開催
「陽 咸ニ展 混ざりあうカタチ」
「二つの教会をめぐる石の物語」
2023年2月19日[日]- 4月16日[日]

招聘アーティストのプロフィール


Photo by paul barbera / where they create大巻伸嗣(おおまき・しんじ)
「存在」とは何かをテーマに制作活動を展開する。環境や他者といった外界と、記憶や意識などの内界、その境界である身体の関係性を探り、三者の間で揺れ動く、曖昧で捉えどころのない「存在」に迫るための身体的時空間の創出を試みる。
主な個展に、「存在のざわめき」(関渡美術館/台北、2020)、「まなざしのゆくえ」(ちひろ美術館、2018)、「Liminal Air Fluctuation-existence」(Hermèsセーヴル店/パリ、2015)、「MOMENT AND ETERNITY」(Third Floor-Hermès/シンガポール、2012)、「存在の証明」(箱根彫刻の森美術館、2012)、 「ECHOES-INFINITY」(資生堂ギャラリー、2005)など。あいちトリエンナーレ(2016)、越後妻有アートトリエンナーレ(2014~)、アジアンパシフィックトリエンナーレ(2009)、横浜トリエンナーレ(2008)などの国際展にも多数参加。
近年は、「freeplus×HEBE×ShinjiOhmaki」(興業太古匯/上海、2019)、横浜ダンスコレクション「Futuristic Space」(横浜赤レンガ倉庫、2019)、「Louis Vuitton2016-17 FW PARIS MEN’S COLLECTION」(アンドレシトロエン公園/パリ、2016)などパフォーマンス作品も多く展開する。東京ガーデンプレイス紀尾井町、ljlst(オランダ)、Morpheus hotel at City of Dreams(マカオ)、高松港(香川)などパブリックアートも多く手がけている。

http://www.shinjiohmaki.net/
 

Photo by Jukan Tateishi髙橋銑(たかはし・せん)
1992年東京生まれ、東京在住。2021年、東京芸術大学美術研究科彫刻専攻修了。
彫刻表現に要する技術を礎に、映像作品やインスタレーション、食用の飴や香油など、様々な素材の持つ特性を最大限活かし、作品制作に意欲的に取り組む。これまでの主な展覧会に「二羽のウサギ/Betoween two stools」(The 5th Floor/東京、2020)、「Sustainable Sculpture」(KOMAGOME SOKO/東京、2020)、「CAST AND ROT」(LEESAYA/東京、2021)。

https://leesaya.jp/artists/sentakahashi/ 

力石咲(ちからいし・さき)
1982年埼玉生まれ。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科卒業。
編む、解くという行為によって一本の糸が変容していく編み物の特性を、人生や自然現象、物事の成り立ちなどと重ね合わせながら制作している。近年の展示に「MIND TRAIL 奥大和 心の中の美術館」(奈良県奥大和エリア/2020・2021)、「道後オンセナート2022」(愛媛県道後温泉地区/2022)など。

http://www.muknit.com/ 

《大家族》
ルネ・マグリット
1963年

《浮遊》
ワシリー・カンディンスキー
1927年

《電気ケトル》
ペーター・ベーレンス
1908年頃

《光―呼吸(Photo―Respiration Utsunomiya#4)》
撮影:佐藤時啓
2001年

《Roll 12》
植原亮輔/KIGI
2013年

《自画像》
恩地孝四郎
1919年

《Untitled 93-20》
辰野登恵子
1993年

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