西欧化する日本の風俗、明治期の日本の事件、揺れ動く世界情勢―。ジョルジュ・ビゴーの名前を聞くと、多くの方が、切れ味鋭い彼の風刺画を思い出すことでしょう。ユーモアというにはちょっぴり苦いイメージの数々が、近代化の時代の日本の歴史とともに、わたしたちの頭に刻まれています。
一方、遠い日本に憧れてやってきたこの芸術家は、日本の風景や人々の素朴な暮らしを描いた美しい作品たちも残しています。そこには、ビゴーが自国の人々や後世のわたしたちに見せたかった「古き日本」の姿を見出すことができるでしょう。
時に厳しく、時に優しい目で日本をみつめたこの芸術家は、いったいどのような人だったのでしょうか。ジャポニスムがヨーロッパ中で流行していたとはいえ、はるか遠く、フランス・パリからひと月以上も船に乗って日本に来て、17年以上も生活してしまうのだから、ちょっぴり変わった人だったのかもしれません。彼の作品を通して、そんな愛すべき異国の友人との対話を楽しんでみてください。
※会期中、一部作品の展示替えがあります。
開館時間 | 午前9時30分 ~ 午後5時 (入館は午後4時30分まで) | ||||||||
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休館日 | 毎週月曜日[ただし5月3日[月・祝]は開館]、4月30日[金]、5月6日[木] | ||||||||
観覧料 |
※( )は20名以上の団体料金 |
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主催 | 宇都宮美術館、下野新聞社 |
関連イヴェント | 展覧会記念講演会1「ジョルジュ・ビゴーの時代のジャポニスム」 |
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展覧会記念講演会2「ビゴーと栃木県」 | |
担当学芸員による見どころ解説 |
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